こんにちは。
1月3日に神奈川県横浜市の金沢動物園に行ってきましたので、その時の様子をまとめました。
新年一発目、三が日というおめでたい日に安定の一人で行ってきました。
……いや、密対策ですから!開放的な動物園でさらに一人行動なんて極上の密対策ですから!
実際、一人だと自由に行き来できるし好きな動物を好きなだけ見られるし利点だらけなので、一人動物園の楽しみ方もお伝え出来たらな~と思ってます笑
金沢動物園とは
金沢動物園は1982年3月に野毛山動物園の分園として部分開園し、1988年4月に金沢動物園として独立しました。
横浜市にはズーラシア、野毛山動物園、金沢動物園と3つもの動物園がありますが、金沢動物園は草食動物が中心の展示であることが特徴です。
トラやライオンといった肉食動物はいない一方、オカピやコアラなど有名な希少動物も展示されています。
野毛山動物園は以前遊びに行ってレポも完成しているので、よろしければ合わせてお楽しみください!
1/17 追記
1月7日にズーラシアにも行ってきたので、ぜひこちらもご覧ください!
金沢動物園は動物園エリアと植物区エリアの2つに分かれていますが、今回は動物園エリアのみの紹介となります。
開園時間
9時~16時30分
*最終入園は16時まで
休園日
- 毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌日)
- 12月29日~1月1日
入園料
- 一般 500円
- 中人・高校生 300円
- 小・中学生 200円
- 小学生未満 無料
*毎週土曜日は小・中・高校生が無料
アクセス
- 京急線「金沢文庫駅」西口→①番バス乗り場「(文1)野村住宅センター」行き→「夏山坂上」下車(約10分)→動物園入り口まで徒歩約6分
- JR京浜東北・根岸線「洋光台駅」または京急線「東急富岡駅」→京急バス「金沢文庫駅」行き→「市民の杜入り口」下車→正面口駐車場からコアラバス(無料シャトルバス)を利用
駐車料金
普通車 600円
いざ、入園!
到着は13時頃でした。
朝一で行きたかったのですが、前回と同じく大胆な寝坊により午後からの入園となりました。
最近、寝ても寝ても眠いんですよね~笑
入場したらまずはなかよしトンネルを通過します。
動物園あるある、何かと「なかよし」を付けがち。
トンネルはまるでイッツァスモールワールドのよう。
日常から非日常の世界へ繋げるような、そんなワクワク感があります。
トンネルを抜けたら開放感ある広場に抜けます。
よーし、動物園を満喫するぞ~!
アフリカ区
まずはアフリカ区から。
金沢動物園は地域ごとに展示動物が分けられていて非常にわかりやすいです。
モモイロペリカン、ヒガシクロサイ
真ん中にヒガシクロサイの島があり、淵の池でモモイロペリカンが暮らしています。
ヒガシクロサイはクロサイの亜種。
5種いるサイの中で最も数を減らしたサイであり、ケニアとタンザニアに500頭ほどしか生息していません。
モモイロペリカン。
普段は白いですが、恋の季節を迎えると身体が桃色になります。
翼を広げたダイナミックな姿を見せてくれました。
アミメキリン
アミメキリン。
ここでは2頭のキリンが暮らしています。
こちらはメスのミルクちゃん。
体色が薄いのと、写真では伝わりづらいですが角が内側に曲がりくっつきそうなのが特徴です。
こちらはオスのダイチくん。
鼻の周りが黒いのが特徴です。
どちらものびのびのんびりと暮らしていました。
アラビアオリックス
アラビアオリックスは、最も小さいオリックスの仲間です。
アラビアオリックスは一度野生絶滅した動物ですが、飼育下で繁殖させた個体を野生に戻したことで、現在も野生で見られるようになりました。
とても優雅に佇んでいますが、前足のところにポロポロうんちが笑
オカピ
世界三大珍獣にもなぞらえられるオカピ。
こんなにも近くで見ることができました!
オカピのキィァンガくん。
下半身だけシマウマのようなミステリアスな見た目をしていますが、実はキリンの仲間。
短い角や青く長い舌はキリンにそっくりです。
艶やかな毛皮と黒々とした瞳が美しいです。
ちなみに世界三大珍獣は他にパンダとコビトカバがいますが、これは誰かが勝手に言い出した通説であり、日本でしか通用しない言葉のようです。
しかも、最近はカモノハシを含め世界四大珍獣との言葉も現れるようなガバガバ加減です笑
屋外に出ていないときは寝室にいるかも?
日が暮れ始めた15時ごろには既に寝室にしまわれてました。
オセアニア区
オセアニア区エリアにはオーストラリアに棲む動物が展示されています。
コアラ、オオカンガルー、パルマワラビー、アオバネワライカワセミの4種が見られますが、今回撮影できたのはコアラ、オオカンガルーのみになります。
コアラ
金沢動物園では3頭のコアラを見ることができます。
一日20時間も寝ていると言われるコアラ。
起きている姿を見られたらラッキーかも?
でも、この寝顔も最高に天使してます……。
1時間ほど置いて再び訪れたら、コアラが目を開けておりました!
この後すぐにまた寝ちゃいましたが、一瞬でも起きている姿を見られて嬉しかったです。
オオカンガルー
オオカンガルーの展示場はウォークスルーと呼ばれ、中に入って間近で見ることができます。
しかし、全員この姿勢。
お日柄も良かったので仲間で固まって日光浴をしていたのかもしれないですね。
一匹だけでいる子も。
一人が楽な時もある。
身近ないきもの館
ここではその名の通り、日本に生息している生き物たちが展示されています。
日本固有種、ヤマアカガエル。
背面の色は黄土色や赤褐色など個体差があります。
こちらも日本固有種、シマヘビ。
ヘビはちょっと怖いイメージがありますが、シマヘビに毒はありません。
アズマヒキガエル。
眼の後ろに耳腺というところから毒を出し、敵から身を回ります。
日本固有種、ミヤコタナゴ。
関東平野のごく一部にしか生息しない超希少種です。
アメリカ区
アメリカ区ではオオツノヒツジやカピバラが見られます。
地図にはシロイワヤギも載っていますが、バックヤード生活の末2020年8月に国内最後の個体が無くなり、今は日本で見ることができなくなりました。
身近ないきもの館、アメリカ区に行く途中にある清戸橋はとても見晴らしが良くてオススメです。
右手には自然豊かな動物園の山。
左手には横浜の住宅街が見えます。
右と左でまるで別世界のような不思議な空間です。
オオツノヒツジ
金沢動物園のシンボルマークにも選ばれているオオツノヒツジ。
金沢動物園と盛岡市動物公園でしか見られない貴重な動物です。
オスとメスで飼育位置を分けられており、ここではメスのみが暮らしています。
こちらは親子ですね。
顔をこすりつけてコミュニケーション。
上の方ではオスが飼育されています。
名前の通り、大きくて立派な角の持ち主です。
ちょうどこの時期が繁殖シーズンで、時々角をぶつけ合い力比べをする様子も見られるようです。
見惚れてしまうほどの美しさ……。
ヒツジは実はウシの仲間。
干支ではヒツジのターンが実質2回もあるわけです!
カピバラ
カピバラ。
南米で暮らす世界最大のネズミの仲間です。
寒さが苦手なカピバラは日向で過ごしてました。
このおっとり顔が大人気。
ベアードバク
ベアードバク。
バクは白黒カラーのマレーバクの印象が強かったので、焦げ茶色一緒のバクはちょっと新鮮でした。
草を美味しそうにむしゃむしゃ。
そこまで大きいサイズには見えませんが、体長2m、200kgにもなる巨体の持ち主です。
現在、日本でベアードバクを見られる動物園は金沢動物園だけです。
マーラ
マーラ。
アルゼンチンに棲む固有種です。
ウサギのようなカピバラのような不思議な見た目をしていますが、分類はカピバラと同じテンジクネズミ科。
立派なネズミの仲間です。
お座りのポーズからじーっと動かず。
寒さに苦手で日向ぼっこが好きなのもカピバラに似ていますね。
ユーラシア区
最後はユーラシア区。
インドやアジア、日本で暮らす動物が見られます。
インドゾウ
インドゾウ。
オスのボン(右)とメスのヨーコ(左)の2頭が暮らしています。
このボンにはある特徴がありまして……。
とってもキバが長いんです!
一体何があったらこんなに成長するんだというような規格外の長さです。
これだけ長いと生活に不便では?と思いそうですがご覧の通り、飼育員さんから貰った木の枝をキバに引っ掛けて上手に食べています。
むしゃむしゃ。
さすが、ゾウは工夫ができる生き物です。
枝のほかには竹も貰っています。
ゾウのエサとしては珍しいと思います。
これはゾウの採食時間を長くすることで飼育下での暇な時間を減らすため。
金沢動物園はゾウの暮らしを豊かにするための工夫を多数こなし、2020年の環境エンリッチメント大賞では敢闘賞を受賞しました。
鼻を使って上手に竹を割ります。
割れたときの「パキッ!」という音は園内でもよく響いてました。
メスのヨーコさんはどうやらお腹があまり空いていなかったみたいです。
インドサイ
インドサイのキンタロウくん。
金沢動物園では2種類のサイを飼育しています。
元々はコンクリートの床だったようですが、ワラの木やチップを敷いてサイの足を守る工夫を凝らしました。
その結果、サイのためになっただけでなく色々な虫が住み着き、自然豊かな飼育環境になったようです。
サイと言えば立派な角がトレードマークだと思いますが、個体差や性別によって短かったりそもそも無かったりする個体もいます。
ニホンカモシカ
ニホンカモシカ。
もはやかくれんぼレベルで草木に紛れてしまっています。
正解は柵付近のここ。
これは肉眼では見つけづらい……!
カモシカという非常にややこしい名前をしていますが、シカではありません。
その正体は……ウシの仲間!
カモシカは単独で生活をします。
単独生活する草食動物ってあまり聞かないですよね。
眼下腺から分泌される液体を各所にこすりつけてなわばりをアピールします。
スーチョワンバーラル
スーチョワンバーラル。
何の動物が全く想像がつかない動物だし、高いところにいるからよく見えない!
少し待ってたら降りてきました。
こんな見た目です。
中国のスーチョワン(四川)に棲むバーラルという生き物というのが名前の由来のようです。
バーラルはウシの仲間ですが、ヒツジとヤギの両方の肉体的特質を持ち、「ヒツジに似たヤギの変わり者」とされているみたいです。
ちなみにヤギもウシの仲間です。世はウシで溢れている。
タイミング良く給餌の様子を見られました。
飼育員さんからの解説もありました。コロナウイルス対策で人が集まりすぎないようにゲリラ的に開催しているのかもしれないですね。
シロテテナガザル
シロテテナガザルが2頭暮らしてました。
ガラス張りされている屋内と檻に囲まれた屋外展示がありましたが、夕暮れで寒くなったから2頭とも屋内でのんびりしていました。
草食性の強いサルで果実や若葉を主食としています。
ホンシュウジカ
ホンシュウジカはニホンジカの亜種で日本全土に生息しています。
この写真では1頭しか写ってませんが、実際は2頭出ていました。
シカは毛に斑点が付いているという特徴がありますが、冬毛に変わるとベージュ一色になります。
ホンシュウジカ、もといニホンジカは日本の固有種だと思ってしまいそうですが、実は中国やロシアでも生息している生き物です。
タンチョウ
タンチョウ。
私たちがよく知るツルです。
看板に「枝を相手に踊っている」と面白い記述がありますが、ツルのダンスには愛情表現の意味があります。
溢れる愛を抑えられないのかもしれないですね。
冬仕様のもちもちボディ。
迫力があります。
タンチョウまで回ったらアフリカ区に到着、無事一周できました。
感想、まとめ
滞在時間:約2時間
出費:500円(交通費除く)
混み具合:比較的空いていて快適
今回もお土産や食事なしで入園料のみの出費でした。
滞在時間は一周した後にもう一度コアラやカモシカを見に行った込みの時間で、一周だけなら一時間半程度でした。
この日はコロナウイルス対策のため閉鎖されていた「ほのぼの広場」というふれあいエリアには寄ってませんが、そこを込みでも2時間はかからないと思います。
金沢動物園のとても良いなと思った点は檻が非常に少ないところです。
観覧場所と展示場の間に深い堀を置くことでお互いに開放的な空間を保っています。
そして、スーチョワンバーラルなど動物に適した環境が多かった点も素敵だと感じました。
緑が多い点も映えてて良いですよね(冬なので少し寂しかったですが笑)
また、一周するのに1時間半程度と小規模な動物園ながら、ここにしかいなかったり数施設でしか見られない動物が数多くいて全く侮れません。
特にウシ科の珍しい動物がたくさんいたので、丑年一発目の動物園を金沢動物園に選んで良かったです!
注意すべき点は園内が山のような作りになっていることです。
動物園では割と多いのですが、坂道や階段が多く平坦な道が少ないためなかなか体力を持って行かれます。
とはいえ、道中はこれほどの自然に囲まれているので、横浜にいながら都会の喧騒を忘れて散策を楽しむことができます!
紹介はできませんでしたが、植物区エリアでは季節の草花がありもっと自然を楽しむことができると思います。
金沢動物園は初めてでしたが、開放感のあるとても素敵な動物園でした。
コロナウイルスの感染拡大により今後また行きづらくなってしまうかそもそも行けなくなってしまうかもしれません。
私も行けなくなってしまうのは寂しいですが、そんなときはぜひ他のレポを見て動物園に行った気分になってくださったら嬉しいです!
ここまで読んでくださりありがとうございました!
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